「真似事」ってなんと読む?「しんにじ」ではありませんよ!
明日・7月11日は『真珠記念日』と呼ばれております。
日本の真珠の質の良さは世界的にも有名ですが、世界で初めて、真珠の養殖を成功させたのは、現在の株式会社ミキモトのルーツである、御木本幸吉(みきもとこうきち)氏なのです。
1893(明治26)年7月11日は、御木本幸吉・うめ夫妻が、世界初の養殖真珠を収穫した日です。三重県の志摩半島で誕生した養殖真珠の技術が、やがて御木本氏を「世界の真珠王」と呼ばれるほどに押し上げていったのです。
本日は「真」「珠」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「真似事」ってなんと読む?
「真似事」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「本格的でなく、手習い程度に行う事」という意味で、多くは、自分のする事に対する謙遜の表現として使用される言葉です。
<使用例>
「週末は、趣味のギターを、真似事程度ですが、演奏して楽しんでいます。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 真似事(まねごと)です。
「真似(まね)」は、本シリーズで過去にも少し扱った言葉ですが、もともと「学ぶ(まなぶ)」の語源「まねぶ」から来た言葉ではないか?という節が有力です。
優秀な先達から学ぶ、向学心あふれる行いを指した言葉だったのですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「御数珠」ってなんと読む?
「御数珠」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:諸宗教で用いられる道具の一つで、小さな玉状のものをつないで輪にしてあります。
<使用例>
「週末は法事があるから、御数珠を出して磨いておきましょうね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 御数珠(おじゅず)です。
「数」という字の読み方が変則的ではありますが、「数珠(じゅず)」は大人の一般常識として読めるようにしておきたい言葉です。
「御数珠(おじゅず)」というと仏教のイメージがあるかもしれませんが、同様の道具は、キリスト教の「ロザリオ」ほか、多種の宗教で使用されており、これらの和訳として「数珠(じゅず)」という認識で問題ないでしょう。
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本日は、7月11日『真珠記念日』のトリビアと、「真」「珠」という字の入った日本語から、
・真似事(まねごと)
・御数珠(おじゅず)
など、うっかり読み方をまちがえやすい言葉について、改めておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/株式会社御木本真珠島ウェブサイト/株式会社ミキモトウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱